【THE ALCHEMIST】謎の老人の正体

こんにちは。二本松薫です。

 

大阪の地震、実家は被害はほとんどなかった
のですが、高槻と茨木に住む友人達は大変
だったようです。

 

人生、いつ何が起こるかわかりません。

 

こういう時、自然に対して人間がいかに
ちっぽけな存在なのかということを思い知ります。

 

The King of Salem

 

人間は自分の運命をうまくコントロールできな
くなる時、宿命によってその運命は自身で
変えることはできないんだと思いこんでしまう。

 

それが世界最大の嘘だと老人が話したところ
で前回のお話は終わっていますね。

 

それに対してサンチャゴ少年はこう語りました。

 

“That’s never happened to me,” the boy said.
“They wanted to be a priest, but I decided
to become a shepherd.”

 

「ぼくにはそれは起こらなかったよ。両親は
僕に牧師になってほしかったけど、ぼくは
羊飼いになることに決めたんだ。」と。

 

“Much better,” said the old man. “Because
you really like to travel.”

 

「ずいぶん良いほうだ。なぜなら君は旅を
することが本当に好きだからね。」とその
老人は言った。

 

この老人は自分の考えていることを見透かす
力があるようだと少年は思った。

 

老人はその本を返すことなくペラペラめくって
いた。

 

少年はその老人がこの辺の人ではなくアラブ人
のような服装をしていて奇妙に思った。

 

アフリカはタリファの街から狭い海峡を隔てて
すぐ側なのでアラブ人達が時々やってきて
買い物をしたり不思議な祈りを日に何度も
行っていたりするのを見かけた。

 

そこで少年はその老人に何処から来たのか尋ねた。

 

“From many places.”

 

「そこらじゅうからさ。」

 

“No one can be from many places,” the boy
said. “I’m a shepherd, and I have been to
many places, but I come from only one
place- from a city near ancient castle.
That’s where I was born.”

 

「誰もそこらじゅうからは来ませんよ。僕は
羊飼いとして色んな所に行ったけれど生まれた
のは古い城の近くの街です。」と少年は答えた。

 

“Well then, we could say that I was born
in Salem.”

 

「それならばセイラムで生まれたと言えるな。」

 

少年はセイラムが何処だかわからなかったが
無知であると思われることを恐れてセイラムが
どんな所なのか尋ねた。

 

“It’s like it always has been.”

 

「いつも通りだ。何も変わらん。」

 

ヒントにならなかったが、聞いたことのない
街なのでアンダルシア地方ではないようだ。

 

“What do you do in Salem?” he insisted.

 

「セイラムで何をしているんですか?」
少年はなおも聞いた。

 

“What do I do in Salem?” The old man
laughed. “Well, I’m the king of Salem!

 

「わしがセイラムで何をしているか?」
老人は笑った。
「さて、私はセイラムの国王さ。」

 

時に人々はとんでもないことを言い出す。
何も話さない羊たちと一緒にいたり本を読んで
いるほうがずっと楽だ。話を続けるのに困る。

 

“My name is Melchizedek,” said the old
man. “How many sheep do you have?”

 

「私の名前はメリキゼデックだ。」と老人は
言った。「君は羊を何頭持っているんだい?」

 

Enough,” said the boy.

 

十分持っています。」と少年は言った。

 

これ以上干渉されたくなかった。

 

すると老人はなおもこんなことを言ってくる。

 

“Well then, we’ve got a problem. I can’t
help you if you feel you’ve got enough sheep.”

 

「それは問題だな。君が十分に羊を持っている
と思うなら君を助けることはできんな。」

 

は?助けて欲しいなんて頼んでないし。一方
的にワインを分けてくれと来たのはそっちだ。

 

もう羊たちと出発する時間だから本を返して
くれと少年は言った。

 

“Give me one-tenth of your sheep,” said
the old man, “and I’ll tell you how to
find the hidden treasure.”

 

「10分の1の羊をくれたら隠された宝を見つける
方法を教えてやろう。」と老人は言った。

 

少年はさっきの占い師のことを思い出し、
この老人は恐らく彼女の夫で、グルになって
自分をだまそうとしているに違いないと思った。

 

しかし少年が言葉を口にする前にその老人は
かがんで1本の棒を拾い上げ、砂の上に何やら
書き始めた。

 

老人の胸元から発せられる強烈な
光に目がくらみ一瞬少年は何も見えなくなった。

 

老人はその歳から想像できない素早い身の
こなしでその光をマントで覆い隠した。

 

光がおさまり目がみえるようになると少年は
砂の上に何が書いてあるのか読むことができた。

 

そこには少年の出身地や両親や神学校の名前、
少年さえ知らない商人の娘の名前、少年が
誰にも話したことのないことさえ書いてあった。

 

Kaoru’s Tips

 

さて、老人の正体が明かされました。

 

セイラム国の国王です。

 

宿命にとらわれることなく自らの運命を切り
開く道を選んだサンチャゴ少年の元に突然
現れました。

 

やはり10分の1の羊を要求します。

 

必ず対価は必要なのです。

 

そこでケチってはいけません。

 

自己投資に関しては。

 

次のステージへの通行料です。

 

さて、王様として現れた老人は少年をどう
しようというのでしょうか。

 

次回に続きます。

 

 

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