こんにちは。二本松薫です。
「気持ちを整理し、さらけ出す。
その熱量に心は動かされる。」
さて、2つの戦略についてみていきましょう。
日本語の「型」を知る
型を破るにも型はいる。
基本なくして応用なし。
どんな道においても。
①たとえる(比喩・擬人)
分かりやすい言葉でイメージを共有する。
私の大好きな言葉。
大好きな坂本竜馬さんの言葉。
「今一度日本を洗濯致し候」
竜馬さんが意図することは日本を新しくしたい
ということなんだけど」「洗濯という言葉を
用いることで「なるほど、きれいさっぱり
洗いたいのか」と理解を促している。
②繰り返す(反復)
同じ言葉を単純に繰り返して人々の印象に
残すこと。そして、同じ言い回しや単語を
効果的に繰り返すことでリズムをつくり、理解
を促す方法。
まず頭に浮かぶのはこの言葉。
”I have a dream.”
私は英語の先生なので。
キング牧師の有名な演説。
スピーチ内に8回も出てくるんです。
だから強烈に頭に残ります。
文章にリズミが生まれ心に響きやすくもなります。
宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ。風ニモ
マケズ」もそうです。
最も伝えたいことを短い言葉に落とし込むこと。
どうでもいい言葉を繰り返しても意味がありません。
③ギャップをつくる(対句)
例えば、
「負けるが勝ち」
常識や現状を否定して未来を明確に描く。
自分の言いたいことの逆を前半に組み合わせる。
テクニックですね~
④言いきる(断定)
曇りない言葉で明確な未来を打ち出す。
「我が辞書に不可能の文字はない」という
ナポレオンの言葉。
断言は人々を導く「旗」になります。
「と思います」が意志を弱めてしまう。
「考え抜かれた言葉は人々を導く旗になる。」
⑤感じる言葉を使う(呼びかけ・誇張・擬態)
例えば、
「少年よ、大志を抱け」
語りかけるように言葉を紡いでいく。
言葉を生み出す「心構え」を持つ
①たった一人に伝わればいい
みんなに伝えようとすると誰にも伝わらない。
逆に、一人に伝われば皆に伝わる。
文章の前に「あなたに伝えたいことがある」
を付ける。
なるほど。
覚えてます。数々の梅田さんのコピー。
誰一人として平均的な人などいない。
顔を思い浮かべ反応を予測する。
②常套句を排除する(自分の言葉を豊かにする)
決まりきった言葉が「あなたらしさ」を奪う。
「大変遺憾であります。」
テレビの謝罪会見で政治家や社長さんたちが
よく使うけど響かないですよね~。
当事者動詞しか分からない言葉の方が当然
効力があります。
専門用語や完全に理解していない言葉を使わ
ないこと。
自分でも理解していない言葉を使って相手に
伝えるなんて、伝わる訳ないですよね。
③一文字でも減らす(先鋭化)
書ききる。そして、修正を加える。
削ることで言いたいことを際立たせる。
自分だけのこだわりを削る。
削りまくって鋭くするってことですね。
④きちんと書いて口にする(リズムの重要性)
読みにくい言葉はこころに入ってこない。
確かに。
経験があります。
⑤動詞にこだわる(文章に躍動感を持たせる)
動詞には意志が宿る。
「私はこの道を全力で走った」
↓
「私はこの道を汗だくて走った」
↓
「私はこの道をひた走った」
実体験が内なる言葉の動詞を増やす。
体験の幅を広げることが動詞の幅を広げる
ことにつながる。
⑥新しい文脈をつくる(意味の発明)
言葉の意味は時代によって変わる。
「○○って、△△だ。」で新しい名前を付ける。
例えば、
「仕事って、遊びだ。」
今、私は本気でそう感じています。
こうやって今ブログを書いているのも遊び。
⑦似て非なる言葉を区別する(意味の解像度
を上げる)
単純化することで失われるものがある。
言葉の「意味」の解像度を上げる。
例えば、
「知識」と「知恵」
知識は知っている状態を差し、知恵は自分の
ものとして使えるものを差す。知識を頭に
入れるだけではなく身体を動かしながら実践
することにこそ意味がある。
おわりに
言葉を生み出すために必要なのは動機である。
動機が大きければ大きいほど伝えなければ
ならにという使命感が強いほど、自分の
考えていることを正確に、そして、余すこと
なく言葉にしようとする作用が働く。
梅田さん、その通りです。
私には伝えたいことがある。
伝えなければならないことがある。
だから、どうやったら伝わるのか考え続けている。
この本を鴨頭嘉人さんが奨めてくれた意味も
深く理解します。
彼は伝える力が半端ないスピーカーだから。
鴨頭さんにも梅田さんにも感謝です。
私もグレートプレゼンターになれるよう、
日々、精進します。
感謝。
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